アメリカ合衆国の難民政策ざっくり理解の記事
第45代アメリカ大統領ドナルド・トランプ氏の7カ国からの移民・難民入国制限への大統領が1月27日に出され*1、政界はもちろん、経済界からも非難が上がりまくっています*2。これに対してワシントン州とミネソタ州の両政府が同大統領令の違法性を連邦地裁に訴え、2月3日、裁判所は大統領令の一時差し止めを認めました*3。これに対してトランプ政権側は連邦高裁に上訴し、6日午後(日本時間の7日午前)に結果が出るとのことです(本記事執筆時点で14時過ぎなのですが、まだ情報は入ってきません)。
少し話が本筋からそれましたが、トランプ大統領になってから改めて国家の安全保障の文脈でアメリカによる移民や難民の受け入れについて議論されています。
日本も難民の受け入れは目も当てられない数字なのでトランプ大統領を批判できる立場なのか?みたいな記事もどこかの新聞で読んだ気がします(ソースを保存し忘れました、すみません)。
では、議論の土台となるアメリカ合衆国の移民・難民政策に関して詳しく知っている人?
と質問されて、ハイ!と勢いよく答えられる人はいるでしょうか?
学者か人権団体にいる方を除き、ほとんどの人が No だと思います。
私自身、同国の難民政策について
・大統領が年初に受け入れ予定数を提示
・それを実行するには議会の承認が必要
・何か深刻な人道危機があるとアドホックな対応は行ってきた(オバマ大統領はシリア難民受け入れ枠を、特別に設けた)
くらいしか知りませんでした。
日本語の文献を探してもいいものはありません。
せっかく議論できるチャンスなのに、、、と歯噛みしていてたまたま見つけたのが以下の記事です。
記事のソースはCouncil on Foreign Relations (外交問題評議会)。
あまりにも有名なので説明は不要かと思います。
本記事ではアメリカ合衆国の難民政策の歴史、基本的方針、実際の流れ、かかわっている省庁とその役割まで、バランスよく書かれています。
言及される年号や省庁名にもリンクが張ってあり、ソースの信頼性もあります。
使われている単語もまったく難しくなく、分量も適切(私は10分弱かかりました)。
あくまで議論するためだったり、一連のニュースを理解するための基礎知識として、本記事に目を通しておいても 損はないです。